プロ家庭教師には偽者がいると言ったらどうします?

家庭教師を付けたい人の中には、学生家庭教師ではなく、プロ家庭教師を付けたいという人も多いです。

しかし残念ながら“本物”のプロ家庭教師はあまりいません。

今回は私の家庭教師経験を通して、プロ家庭教師の実態についてお話したいと思います。

家庭教師にはプロ家庭教師とそうでない普通の家庭教師がいるのは皆さんもご存知だと思います。しかし実はそのプロ家庭教師に“偽者”のプロがいると言ったらどうします?

今回はこの“偽者”のプロ家庭教師の実態とそれを見抜く方法をお話したいと思います。これを知っていれば、プロ家庭教師を選択する際に失敗する可能性はぐんと減ります。

プロ家庭教師には偽者がいる!?衝撃の真実!

まず家庭教師業者はたくさんの利用者(生徒)を獲得したいので、利用者の多くが気にしている「料金」をなるべく下げようとします。しかし、単に料金を下げてしまうと会社の利益が減り経営が成り立たなくなるので、人件費の安い大学生をアルバイトとして雇います。

大学生は今まさに学業を専門として生活を送っているので、勉強を教える人材としてはもってこいという側面もあります。

しかし、難関校へ受験する生徒やレベルが高い生徒の指導には、特別な知識や指導ノウハウを身につける必要があります。

つまり学生家庭教師ではほとんど無理だということです。

例えば、中学受験なんかはその特殊性から学生家庭教師にはほとんど指導できません。レベルが低ければ何とかなるかもしれませんが、難関中学になればなるほど無理です。

その学校の試験を何年分も分析して出題形式やクセなどを洗い出さなければなりませんし、場合によっては対策問題を作成することも必要となるでしょう。とてもじゃないですが、学生には無理です。

大学受験でも東大、早稲田、慶応、上智といった難関とされる大学の受験指導は学生家庭教師の中でもできる人はほんのわずかです。しかし本物のプロ家庭教師に比べれば格段と合格率は下がります。

あくまでも学生は自分の受験勉強の体験を基にした指導になるので、その実体験が生徒に合っているかはまた別の話しです。

高校受験も難関の高校であればあるほど、学生家庭教師には指導できません。

だから特別な指導技術をもったプロ家庭教師というのが必要になるわけです。

と、ここまではプロ家庭教師を希望されている皆さんなら既にご存知かもしれません。だからプロ家庭教師を探しているうちに、こうやってネット検索して当サイトに辿り着いたという人も多いはず。

そして料金についても既にご存知の方もいるかもしれませんが、プロ家庭教師の1時間あたりの料金は、だいたい3,000~18,000円です。学生家庭教師がだいたい1,500~2,000円ですから、それの2~9倍です。教える分野や学年によっても違いますが、高いところは本当に高いです。それだけプロ家庭教師というのは成果が得られるからなんです!

・・・と言いたいところですが、残念ならが違います。

プロ家庭教師には実績のある“本物”のプロ家庭教師と、実績のない“偽者”のプロ家庭教師が存在します。

悪質な派遣業者はあなたのその考えを逆手に取るんです!

世間では、プロ家庭教師について何ら疑いの目を持つことは少ないのですが、現実は違います。

プロ家庭教師には実績のある“本物”のプロ家庭教師と、実績のない“偽者”のプロ家庭教師が存在します。

そもそもプロを雇いたいご家庭は、私が先ほど説明したように学生の家庭教師では指導できない分野やレベルがあることを既に知っています。さらにプロ家庭教師は料金が高くなることも知っています。だからプロを探す時点で、料金が高くても大丈夫というご家庭がほとんどです。

悪質な派遣業者はこの考えを逆手に取るんです!

派遣業者にとって「料金」は最大のハードルです。しかし、プロを雇いたい人たちは既にこのハードルを自分たちで突破してくれているので、業者にとっては良く言えば有難い、悪く言えばおいしいわけです。

もう既に最大のハードルは自ら突破してくれているわけですから、あとは簡単です。営業に慣れた人間が面談して、「うちではプロ家庭教師としての厳しい基準を設けています!」とでも言えばそれほど苦労せずに信じてもらえるんです。

通常だと、高額な料金を提示されると誰でも一歩引いた目でみるものですが、プロを雇いたい人たちは既に自らそれを納得済みなので疑わないことが多いんです。

「プロなんだからこんなもんよね!」という感じで。

しかしこの疑わない心につけこむのが悪質な派遣業者です。表面上は慣れた営業トークで信用させ、裏ではプロとしての指導ができない人間までも簡単に派遣するんです。

理由は「疑わないから」です。

「どうせ疑われてないんだから、手っ取り早く稼がせてもらおう!」これが悪質な派遣業者の考えです。

こうやって悪質な派遣業者はあなたの考えを逆手に取って、“偽者”を派遣するのです。

“本物”のプロ家庭教師を見つけ出す方法とは?

もし皆さんが派遣業者に「うちではプロ家庭教師としての厳しい基準を設けています!」と言われたら、「その厳しい基準とは具体的に何をするんですか?」と質問してみて下さい。悪質な業者ならしどろもどろになるでしょう。

中にはそういった質問にも慣れているベテラン営業マンもいるかもしれないので、念のためにその「厳しい基準」の具体的な内容と、そして派遣されるプロ家庭教師がその基準をクリアした証拠となる資料ももらって下さい。

実は派遣業者の言うこの「厳しい基準」というのが無意味なものだったりするんです。年齢だったり、学歴だったり、実績や実力とは全く関係のないものを「厳しい基準」としているケースがあるんです。

そんな無意味な基準でプロ家庭教師になった人間を派遣されたら、たまったもんじゃありませんよね。だから基準に関するものを口頭ではなく、資料として提出させるのです。

それでも自信を持って対応してくれる派遣業者は“本物”のプロ家庭教師を派遣してくれる可能性は高いです。

しかしそれだけでは不十分です。

最終確認として、体験授業の際に派遣されてきたプロ家庭教師にも直接どんな実績があるか、プロとしてのどんな基準を満たしているのかを質問してみて下さい。

利用者は実態を調べようにもその手段がないので、派遣業者の言葉を信じる以外にないです。それに「こんだけ高い授業料払ってるんだから大丈夫よね!」という心理状況も手伝って、真実がどんどん見えなくなっていくのです。

これを悪質な業者は狙っているんです。

「何も知らないし、あれこれ聞いてくる事ない。そして自分で不安要素も解決してくれる。なんておいしい“カモ”なんだろう!」と悪質な業者は裏で微笑んでいるんです。

そんな悪質な派遣業者に引っかからないためにも、業者側の言葉だけをうのみにするのではなく、実績に関する資料をもらったり、直接家庭教師の先生に質問したりしましょう!

次回は悪質業者のさらなる悪事(料金のぼったくり)についてお話ししたいと思います。

この記事を書いた人

指導歴6年の元家庭教師。運動も大好きでスポーツの家庭教師も4年ほど経験。趣味はマラソン、筋トレ、バスケ、サッカー、フットサル、散歩、読書、調べ物など。高校受験時に家庭教師を利用した際に高額教材販売にひっかかり中高6年間分180万円を支払う。しかも教材は使用済みというオチ。当時は受験間近で精神的余裕がなく泣寝入りしたという辛い過去を持つ。他の子供達やご家庭にはそんな辛い経験をさせたくない、経験者目線で賢い家庭教師の選び方を広めようとの思いで、この「賢者の選択」を立ち上げる。

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