講師が頻繁に辞める個別指導塾は選んじゃダメ!
私が最もお勧めできない個別指導塾は、先生が頻繁に入れ替わる個別指導塾です。理由は生徒と先生のコミュニケーションがとれないからです。
もし皆さんの中で「先生が頻繁に入れ替わろうが分からない箇所だけ教えてくれればそれで良い」という人がいたとするなら、例えば学校で担任が頻繁に入れ替わるクラスに自分の子供を通わせたいと思いますか?
例えばサッカー教室でコーチが毎月辞めていく教室に自分の子供を通わせたいと思いますか?
それがなぜ塾なら良いんでしょうか?
おそらく「先生が頻繁に入れ替わろうが分からない箇所だけ教えてくれればそれで良い」という人は、塾の役割を軽視しているか、勘違いしているんだと思います。着実に成果を出す塾とは、講師が辞めるどころかそこで働きたいという良い講師がどんどん集まってきます。
それに教える側からしても、生徒が頻繁に違えば情を入れた指導はできません。「情なんて・・・」と思うのは大間違いです。
確かに大人から見れば、たかが塾なんだから答えと解き方だけ教えてくれればそれで良いと思うかもしれません。しかし、子どもはそう感じていません。口には出さない子もいますが、良い意味で先生との距離が近いと勉強意欲がわきます。
それはその先生を信頼するからです。子どもは「信頼するこの先生の言うことなら信じてやってみよう!」と自らすすんで学ぼうとします。
よく、「あの先生が嫌いだからこも教科も嫌い」という生徒がいますが、これと同じことです。塾というのは勉強する場ではありますが、だからといって人間関係なんて関係ないということではありません。
大人だって、例えば英会話教室に通っても嫌な先生に教えてもらうより仲の良い先生に教えてもらった方がぐんぐん上達しますよね。それと同じことです。
講師が頻繁に辞める個別指導塾は経営に問題がある?!
またこれは個別指導塾に限った話しではありませんが、頻繁に講師が入れ替わる(=どんどん辞めていく)ということは、その塾の経営に何らかの問題がある可能性が高いと考えて良いでしょう。
講師のお給料が低いのか、タダ働きさせているのか、過酷な労働を強いられているのか、理由は様々でしょうが講師が働き辛い環境の塾は指導力が必ず低下します。ということは将来性がないとも言えます。
個別指導塾を選ぶ際は「講師が頻繁に入れ替わることがないか(=定着率が高いか)」にも注意しなくてはなりません。なかなか表面には出てきませんが、こういった塾は講師の間でも評判が悪くなります。
あまり知られていることではありませんが、実は個別指導塾とはいっても、経営しているのは教育のド素人の場合が結構あります。フランチャイズの個別指導塾なんかにこのケースは多いようです。
大本の会社がフランチャイズ展開の拡大を目指し、教育産業に関わった経験のない一般のド素人でも、個別指導塾の経営ノウハウを提供することでどんどんフランチャイズ展開しているんですね。
(※全ての個別指導塾がそうではありません)
ド素人の場合何が不安かというと、経営者がド素人の場合は元々教育者ではないので、教育方針が明確ではない可能性が高くなります。
塾の経営ノウハウ自体は本部から学べたとしても、教育方針や教育ノウハウについては素人にはどうすることもできません。
教育方針とは例えば、やる気のない生徒は入塾させないとか、他の生徒の邪魔をする生徒は退塾させる(=頑張りたい生徒のための塾にする)とか、勉強が苦手な子を勉強好きにさせることに注力するとか、難関の高校受験や大学受験に特化するとかです。
つまりどんな塾にしたいのかということです。そして教育ノウハウとは教育方針を実行していくためのノウハウ(方法)です。
いくら経営者だからといっても素人なので教育方針や教育ノウハウを一人で作り上げるのは厳しいでしょう。もちろん経営者自身が教育に関して素人だと自覚し、教育に関する事は教育経験者のアドバイスを求めて作っていくという場合は良い塾になると思います。(ただし作っても実行しないとダメ)
今回はフランチャイズの個別指導塾を例にとってお話ししましたが、フランチャイズの個別指導塾だけが講師の入れ替わりが激しいのではありません。もちろんフランチャイズの個別指導塾の中にも立派な塾はあります。
とにかくフランチャイズ経営だろうが個人経営だろうが、講師が頻繁に辞める個別指導塾は生徒にとって絶対に良い影響はありません。
講師への悪影響は必ず生徒に悪い影響を及ぼします。
是非、個別指導塾を選ぶ際は講師の定着率(一定期間、講師が辞めない割合)が高い個別指導塾を選びましょう!
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