個別指導塾の本質を聞き出す大事な質問5項目(No.4~8)

※この記事は前回の「個別指導塾の説明会ですべき11個の質問」の続きです。まだを読まれていない方は是非そちらから先にどうぞ。

個別指導塾の料金、サポート、授業の質を把握する質問

前回の内容はきちんと頭に入れて整理できたでしょうか?

前回の3つの質問を質問すればその個別指導塾が良い塾なのか悪い塾なのか、大抵把握できるはずです。

そして次はいよいよその個別指導塾の中身に迫りたいと思います。具体的にはお金、サポート、授業の質について質問していきます。

これらの質問は普段大きな買い物をする時や高額なサービスを受ける時には、どれも極々当たり前に質問する項目です。

しかし、「塾」となると一般社会とは少し隔離された業界であるためか、「塾や勉強のことはわからないから・・・」と細かい部分まで質問しない(確かめない)親御さんや生徒が多いです。

一旦契約してしまえば、少なくとも毎月数万円は支払うことになります。夏期講習や冬期講習やテストなども加えれば年間では数十万円にも達します。

契約後すぐに辞めれられるわけでもありません。強引に辞めたとしても、何も成果を上げられずにお金と時間と労力だけが無駄になってしまいます。

そうならないためにも、きちんと細かい部分まで調べてから個別指導塾を選びましょう。

それが子供の未来を守ることにもなります。

質問4:親とのコミュニケーション

家庭教師とは違って、個別指導塾は教室に通って授業を受けるので、どうしても親御さんとのコミュニケーションが乏しくなってしまいがちです。そこをどう補っているかもその個別指導塾の良し悪しを判断する材料の一つです。

どのように確認するかというと、例えば毎月、出席状況や授業の成果などの資料を親御さん宛に送ったり、年に数回は父母面談や三者面談を設けたりしているかなどを確認すると良いです。

もちろん出欠状況を毎日管理しているので、生徒が無断で休んだ場合はどう対処しているのかも質問して下さい。良い個別指導塾ならすぐに親御さんに連絡を入れるはずです。

質問5:どのようなレベルの生徒が通っているか

差別や偏見だと捉える人もいるかもしれませんが、現実問題としてわざわざお金をかけて通うわけですから、自分のレベルに合った個別指導塾を選ぶのは当然のことです。

具体的な質問としては、どの学校の生徒が多いのか、受験生の合格先はどの学校が多いのかなどの質問が挙げられます。

もし自分のレベルに合っていない生徒が多い個別指導塾なら、自分のレベルに合わせた指導は期待できません。他を探しましょう。

質問6:授業風景を見せてもらう

5項目の質問「どのようなレベルの生徒が通っているか」に関連して、その個別指導塾のレベルを知るためには、授業の雰囲気を見ることもお勧めします。

教室で私語が多かったり、意味もなく歩き回っている生徒がいたり、お菓子を食べながら勉強していたり、勉強に集中していない生徒がわずかでもいれば、その塾は良い個別指導塾とは言えないでしょう。

そのような生徒が1人でもいるだけで、集中している生徒にとっては大迷惑です。お金を払って通っているわけですから、金銭的な損害にもなります。

なので、面談の際は実際の授業風景を見せてもらえるよう頼んでみて下さい。明らかに見せたがらない場合は授業に自信がないので他の個別指導塾を探した方が賢明です。

質問7:体験授業の有無と料金

家庭教師と同じく個別指導塾にも体験授業が受けられる塾がたくさんあります。しかし、講師の質に自信がない個別指導塾や、教室全体の授業風景があまりにも悪くて見せられない個別指導塾は体験授業は行っていない可能性があります。

講師の質にも、教室全体の授業風景にも自信がある塾なら体験授業は行っているはずです。

体験授業が有料の場合は利益ばかりに目がいっている塾という可能性が高いです。利益第一主義の個別指導塾は生徒の学力向上よりも、利益を中心に考えるので通うだけ無駄です。

質問8:明確な料金と支払い方法を確認する

個別指導塾に説明を聞きに行く際は必ず明確な料金と支払い方法を確認しましょう!

必ず契約を結ぶ前に確認して下さい。最後まで明確な料金と支払い方法を話したがらない個別指導塾はその時点でアウトです。やましいから話せないのです。

皆さんもホームページやチラシなどで料金を明確に記載していない塾ってよくみかけませんか?料金を明確に記載できないというのは必ず理由があります。明確な料金を記載したら契約してもらえないと自覚しているからです。

そういった塾の手口は、大抵が面談の際に営業トークでその気にさせてから料金を提示してきます。家庭側は既に断りきれない心理状態になっているので、料金が高くても契約を結んでしまうんです。

そして最悪なのが料金を半年分や一年分を一括で支払わせる手口です。これは途中で辞めさせないための可能性が大です。

もし辞めても返金には応じない場合が多いでしょう。返金に応じてくれる塾は少ないと思っておいた方がいいです。

また、万が一その塾が倒産してしまった場合も、既に支払った料金は返金されないと思っておいた方がいいです。

次回は個別指導塾の講師に関して見ていきましょう。

この記事を書いた人

指導歴6年の元家庭教師。運動も大好きでスポーツの家庭教師も4年ほど経験。趣味はマラソン、筋トレ、バスケ、サッカー、フットサル、散歩、読書、調べ物など。高校受験時に家庭教師を利用した際に高額教材販売にひっかかり中高6年間分180万円を支払う。しかも教材は使用済みというオチ。当時は受験間近で精神的余裕がなく泣寝入りしたという辛い過去を持つ。他の子供達やご家庭にはそんな辛い経験をさせたくない、経験者目線で賢い家庭教師の選び方を広めようとの思いで、この「賢者の選択」を立ち上げる。

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