家庭教師か個別指導塾かは2点で解決
「いったい家庭教師と個別指導塾ってどっちがいいの?」
こう疑問に思っている人は多いと思います。
家庭教師業者や個別指導塾のホームページ、その他色々なサイトで
「家庭教師に向いてる生徒は○○な生徒」だとか、
「個別指導塾に向いてる生徒は××な生徒」だとか
色々な事が書かれています。しかしどれを読んでもピンとこないんですよね。
「それってどんな家庭教師業者や家庭教師を選ぶか次第だし、個別指導塾もどんな塾や講師を選ぶか次第だよな」というのが私の正直な感想です。
どの情報も明確ではないというか、判断できる材料とまでは言えないものばかりなんですよね。私のように家庭教師業者や個別指導塾側のこれらの情報に困惑している人も多いのでは?
色々判断基準はありますが、極端な話し、家庭教師か個別指導塾かで迷ったときは次の2点で選んでいいと私は思います。
- 費用がどれだけ払えるか
- 一人でも勉強する習慣が身についているか
この2点以外は、家庭教師だろうが個別指導塾だろうが選ぶ業者や塾、先生次第で大抵のことは解決されます。
もうちょっと深く解説してみます。
個別指導塾は「授業時間」≠「指導が受けられる時間」である
だいたい個別指導塾に向いてる生徒のほとんどは、家庭教師にも向いているんです。
だって個別指導塾も指導する際は1対1ですよね。
つまり集団指導塾のように全員が同じ内容の指導を受けるスタイルではなく、個人に合わせた指導を受けたい生徒が通うのが個別指導塾だと思います。
ご存知のように、家庭教師も生徒個人個人にあわせた指導が受けられます。この様にどちらも似たり寄ったりなんですよね。両者の大きな違いは、家庭教師の場合は授業中に先生の時間を完全に拘束できます。
つまり「授業時間」=「指導が受けられる時間」ということになります。
一方、個別指導塾の場合は授業中、講師の時間を完全には拘束できませんから
「授業時間」≠「指導が受けられる時間」ということなります。
個別指導塾では同じ時間に講師が複数の生徒を指導して回るので、実際に指導が受けられる時間は生徒の数で分配されてしまいます。
例えば60分間授業で1人の講師が3人の生徒を受け持つ場合、単純計算で1人の生徒にかけられる時間は20分間です。
【60分間÷3人=20分】
これに対して家庭教師の場合は60分間の授業なら、60分間ずっと指導が受けられます。その代わり料金が個別指導塾より若干高くなるわけです。
「実質の指導時間が長い、その代わり料金も高い」これが家庭教師か個別指導塾かを決める大きな判断材料の一つです。
また個別指導塾の場合、一人で勉強する習慣が身についていないと通っても成果が出難いです。上の例で言えば、講師が生徒1人を指導できる時間は20分間です。残りの40分間は自分で勉強しなければいけないわけです。
だから個別指導塾に通うなら「一人で勉強する習慣が身についていること」が最低条件だと私は断言できます。
「一人で勉強する習慣が身についていない生徒」は講師がそばにいない時間は勉強が進まなかったり、遊んでしまったり、集中力がなくなってしまうことが多いんです。
もちろんカリキュラムの内容がしっかりしていて講師の質も高い個別指導塾なら、一人で勉強する習慣が身につくこともあるでしょう。
しかし個別指導塾の場合は「授業時間」≠「指導が受けられる時間」なので、授業中付っきりで指導が受けられる家庭教師よりはどうしても時間がかかります。時間がかかるということは費用もその分かさみます。結果的に家庭教師と同等の額を支払っていた、いやその何倍も支払っていた・・・なんてことも頻繁にある話です。
だから個別指導塾に通うなら「一人で勉強する習慣が身についていること」が最低条件だと言えるんですね。
正直、物事に絶対はありませんので、私の意見が全ての人に当てはまるとまでは言い切れません。しかし、少なくとも猛烈な利益主義で教育に無関心な家庭教師業者や個別指導塾が見境なくやっている電話勧誘、訪問営業、CM、チラシ広告などの偏った言葉よりはまともな意見だと思います。
家庭教師も個別指導塾も “賢く利用する” がカギ!
家庭教師の方が費用がかかるといっても、家庭教師の使い方次第ではそこらじゅうにある「質が低いのに高額な個別指導塾」に通うより、安くかつ効率的に成果が出せることも多々あります。家庭教師の賢い使い方興味がある方は後ほどじっくり読んでみて下さい。
個別指導塾も家庭教師も大事なのは“賢く利用する”ということです。これさえできれば費用以上の成果を得ることも難しい話ではありません。
この“賢く利用する”術を知っているのと知らないのでは払う費用も得られる成果も全く違います。
個別指導塾の場合は家庭教師を雇うより費用が安いのが大きなメリットです。しかし、ただ単に「家庭教師より安いから」という理由で個別指導塾を選んだ親や生徒の結末は、結局成果は出せなかったけどお金だけはどんどん出ていった・・・というケースが非常に多いんです。
「個別指導塾は高いお金を払っても満足のいく成果が出ないから辞めた・・・」
おそらく皆さんの中にも「その話よくきく!」という方もいるのではないでしょうか?
大切なのでもう一度言いますが、家庭教師か個別指導塾かで悩んだ場合は
- 費用がどれだけ払えるか
- 一人でも勉強する習慣が身についているか
この2点で考えていいです。家庭教師も個別指導塾も教えるスタイルはほぼ同じです。授業中に先生が指導してくれる時間が長いか短いか、これが両者の大きな違いです。
もし個別指導塾を選ぶなら、一般的に講師1人に対し生徒が2~3までが良いです。4人以上だと勉強が苦手な生徒や質問を多くしたい生徒にとっては指導が受けられる時間が短すぎます。
逆に質問も適度な量でなおかつ指導時間も少なめにしたいという生徒にとっては4人以上の個別指導塾でも成果は出せるでしょう。その分料金も比較的安く抑えられます。
ただそのような生徒は学力レベルが高い生徒の場合がほとんどです。例えば難関校の受験を目指す生徒とかですかね。なので一般的とはいえません。
(※塾によっては講師1人に対し生徒が10人以上の生徒を指導し成果を出している個別指導塾もあります。)
猛烈な利益主義の家庭教師業者や個別指導塾の色鮮やかなホームページの親しみ易そうな印象や営業マンの巧みな勧誘をうのみにし安易な選択をすると、大切な教育費が無駄になるだけでなく子供が直接影響を受けます。そうならないためにも冷静な目で選択することをお勧めします。
難しい話ではなく、家庭教師と個別指導塾で迷った際は
- 費用がどれだけ払えるか
- 一人でも勉強する習慣が身についているか
この2点に着目して選ぶだけです。
家庭教師も個別指導塾も選ぶ際のポイントとプラスα
選ぶポイント
家庭教師か個別指導塾で迷った際は以下の2点に着目して選ぶということでした。
- 費用がどれだけ払えるか
- 一人でも勉強する習慣が身についているか
これに加えてさらにプラスαで以下の「成果目標」と「目標達成までの残された時間」も含めれば、家庭教師が最適か個別指導塾が最適かがもっと細かく判断できるので是非活用してみて下さい。
プラスα
- 成果目標(受験合格、成績UP、基礎学力を身につけるなど)
- 目標達成までの残された時間(成果目標を達成するまでに残された時間
(※受験の場合は期間が決まっていますが、成績UPや基礎学力の向上などが目標なので具体的な達成日時が決まっていないという人は、担当の家庭教師や個別指導塾の講師、もしくは家庭教師業者や個別指導塾にいる専門のアドバイザーとじっくり相談して下さい。あいまいなままスタートすると時間とお金の無駄です。
家庭教師と個別指導塾の選び方は以上です。もしまだどちらか判断が難しい方は、誰でも簡単に判断ができるようにYesNoチャート診断を作ったので使ってみて下さい。
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