相性が合う家庭教師の選び方!体験授業で見るべきポイント2つ

よく「家庭教師を選ぶ時は、子供との相性が重要」と言われます。

どんなに実力のある先生でも、子供との相性が悪ければ全然成績が伸びない、ということが起こりうるからです。

実は、家庭教師と子供の相性を知るには最低でも3~4回の授業は必要です。

しかし、多くの家庭教師派遣会社では、1人の先生の体験授業は1回です。したがって、1回の授業だけを見てひとまずはその先生に継続してもらうかどうかを決めなくてはなりません。

もちろん家庭教師なので途中で交代してもらうこともできますが、別途費用がかかることもありますし、何人もの先生の授業を数回ずつ受けていては時間ももったいないですよね。

ですから今回は、「体験授業だけでわかる、その先生に継続をお願いしていいかどうかを決めるポイント」2つに的を絞ってお話します。

最低限このポイントをチェックすれば、「全然相性が合わない先生だった!」ということは回避できるはずです。

あらかじめチェックポイントを共有しておき、体験授業が終わったら、この2点について親子で話し合ってみるといいでしょう。

ポイント①:子供と価値観が合うか

共通する価値観があるか、というのは大人の社会でも大事ですよね。

そのためにチェックするポイントは、「共通点があるか」という点。

好きなスポーツや趣味、人や分野など、同じ話題があると親しみやすくなります。

同じものが好きな人は得てして似たようなものの考え方をすることが多いものです。

子供の将来の夢を一緒に応援してくれたり、アドバイスをしてくれるような先生も価値観が合っていると言えます。

中でも一番いいのが、「生徒の志望校出身」であったり、「生徒と同じ学校の出身(卒業生)」の先生です。

生徒の志望校出身あるいは在籍中の先生であれば、受験対策はもちろんその志望校のリアルな話も聞けます。

生徒と同じ学校出身なら共通の話題もありますし、仲間意識も芽生えやすいです。同じ学校なので価値観も他校出身の先生よりは多少似やすい傾向にあると思います。

家庭教師の先生に憧れるほど子供の受験へのモチベーションもアップするので、良い事ずくめです。

それが難しい場合などは、「志望校への指導歴がある先生」もいいでしょう。

1つだけ気をつけなければいけないのは、「信頼し、親しみをもって話す」ことと「馴れ合う」というのは別物だ、ということです。

その先生が子供の気持ちを掴もうとしたり、休憩中の息抜きなどのために効果的に雑談を使っているか、それとも本当にただ雑談をしているだけなのかを注意して見る必要があります。

後者の家庭教師と契約すると、今後も授業で無意味な雑談ばかりになる可能性が高いです。

全ては成果のために行動するのが良い家庭教師です。いくら相性が合っても(仲が良くても)成果の出せない家庭教師は選ぶべきではありません。

くれぐれもこの点は履き違えないようにしましょう。

ポイント②:指導法が子供に合っているか

学力があることは大前提として、その先生の解説や説明の方法が子供にとって分かりやすいものか、受け入れやすいものかという点も大切です。

どんなにベテランの家庭教師でも、その子の頭にすっと入る指導でないのなら、成績は伸びないからです。

具体的には、

  • 授業の進め方(スピード、休憩のとり方)
  • 喋り方(口調、声の大きさ、言葉の選び方)
  • 解説や例えが子供にすぐ伝わっているか
  • 心理的距離

などをチェックするといいでしょう。

体験授業が終わったあとに、今日学んだことを子供に説明してもらう、という方法も効果的です。

家庭教師から教わったものを自分のものとして消化できていないと、他人に説明することはできないからです。

また、子供から見て、先生に対して生理的嫌悪感がないかも重要です。

身だしなみや体臭などの理由があることもありますが、一度子供が本能的に無理だと感じたのであれば、どんなにいい先生だと親が思ったとしてもやめておきましょう。

まとめ:子供と相性の合う家庭教師で効率の良い勉強を!

子供と相性の合う家庭教師を選ぶことは最も大変な作業ですが、同時に最も重要なことです。

相性の合う家庭教師に学べば、短い時間の指導でも大きな結果を出せます。そうなると費用的にも安く抑えられます。

〈相性を見極めるポイント〉

  • 子供と価値観が合うか
  • 指導法が子供に合っているか

体験授業では、この2つのポイントに注目して継続かどうかを考えましょう。

最低限これらが一致しないと、効率が悪すぎて授業を受けてもお金と時間のムダになってしまいます。

本格的な相性は、それから数回の授業を通じて見極めていきましょう。

この記事を書いた人

【元個別指導塾講師(4年)・元家庭教師(2年)】
個別指導塾講師として小学校低学年~中学受験、大学受験(歯学部受験を含む)を指導。家庭教師としては中高生の内申点対策を中心に受け持つ。現在は教育や子供関連を中心としたライターとして活躍中。

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