家庭教師を厳選して派遣って本当?家に近い講師じゃないの?

よく家庭教師派遣会社で謳われている「お子様に合った家庭教師を厳選して派遣!」という文句。

「そうは言うけれど、ただ家に近い講師を派遣しているだけじゃないの?」と思った事はありませんか?

今回は、その疑問を解決するべく「本当に家庭教師を厳選して派遣しているのか?」について元家庭教師がお教えします。

「基本的には」家庭教師を選んでいる

「基本的には」家庭教師はしっかりと選んで派遣されています。

それは、子供と相性の合った家庭教師を派遣する事が、そのまま派遣会社の利益になるからです。

家庭教師を派遣する前には、ほとんどの場合派遣会社の社員が性格や勉強目標についてご家庭と話す場を設けます。

そして、その子の性格や求められている指導経験、ご家庭からの条件などに基づいて相性の良さそうな先生をピックアップし、依頼を打診していきます。

それは、生徒に合った講師を派遣する事でトラブルが少なくなりますし、成績アップにも繋がるからです。

顧客満足度が向上すれば、口コミや紹介で新しい生徒が入ってくれる可能性も高まります。

また、講師交代が頻繁にあると講師側の不満も溜まってしまいますが、相性が良ければそれも滅多に起こりません。

相性の良い講師を派遣する事は全員にとって利益に繋がるので、派遣会社側もしっかりと講師を厳選するのです。

あまり選ばずに派遣されてくる場合もある?

しかし、とりあえず派遣してしまえ!とばかりに合わない先生が派遣されてきた、という経験をされた方もいらっしゃると思います。

実は、前見出しで「基本的には」とつけているように、講師を「厳選できずに」派遣してしまう状況があるのです。

それはなぜか、その理由を3つ以下でご説明します。

家の立地

1つ目は、家の立地です。

田舎だと近くに先生がいなかったり、公共交通機関が使えなかったりするために通える先生が限られてしまう場合があります。

いくら相性の良い先生に教えてもらいたくても、交通費だけで片道数千円かかるとなっては、現実的ではありませんよね。

講師の選択肢が少ないので、相性よりも近くで通える先生を優先して派遣する事になるのです。

もちろん、相性重視で遠方から家庭教師を呼ぶ事もできますが、それではご家庭も家庭教師も負担が大きくなってしまいます。

ですから、不便な場所に住んでいるのであれば、オンライン家庭教師がおすすめです。

オンライン家庭教師であれば交通費の心配もなく、相性だけを考慮して先生を探せますよ。

性別や指導科目、時間帯などの条件

2つ目は、ご家庭からの条件が厳しすぎる場合です。

極端な話、「数学科の女性の先生に数ⅢCを教えて欲しい、時間は土曜日午前中で」などと言われてしまうと、その条件を満たす先生を探すだけで手一杯になってしまいます。

条件に当てはまる家庭教師の数が少なすぎて、相性まで考慮したマッチングができなくなってしまうのです。

確かに、相性の良い家庭教師に会うため、希望する先生について細かく希望を伝える事は重要です。

しかし、あまりにその条件面にこだわってしまうと、却って自分と合った家庭教師とマッチングするチャンスを失ってしまいます。

そのような場合は、条件の優先順位を考えて、どこまでなら妥協できるかを一度考えてみましょう。

時期

3つ目は、時期の問題です。

受験直前や夏期講習時には、人気の先生は全て埋まってしまっている事がほとんど。

そのため、突然受験前に大量のコマを取ったりすると、とりあえず空いている先生が派遣されてくる事があります。

家庭教師の駆け込み需要は、毎年よくある現象です。

しかし、勉強は結果が出るまでに少し時間がかかるものです。

受験直前にだけ大量のコマをとってもあまり効果が期待できない場合もあります。

相性の合っている先生でないのなら尚更です。

ですから、前々から無理のない受験計画を立てておき、駆け込みで家庭教師に頼らなくて良いようにしておく事が重要です。

まとめ:厳選された家庭教師に教わって効率よく成績をあげよう!

今回は「本当に各家庭に派遣されてくる家庭教師は厳選されてくるのか」という疑問について解説しました。

「基本的には」家庭教師は厳選されて派遣されてきます。

それは、生徒のためだけでなく、派遣会社の利益にもなるからです。

しかし、厳選できない状況の時もあります。

以下のような場合です。

●家の立地上通える先生が限られる
オンライン家庭教師がおすすめ

●ご家庭の提示する条件を満たす先生が少ない
条件を絞る必要がある

●人手が足りない時に多くのコマ数を頼む
計画的に受験しよう

家庭教師は、まず子供と相性が合う事が何よりも重要になります。

今回挙げた注意点を避け、自分に合った先生を派遣してもらえるようにしましょう!

この記事を書いた人

【元個別指導塾講師(4年)・元家庭教師(2年)】
個別指導塾講師として小学校低学年~中学受験、大学受験(歯学部受験を含む)を指導。家庭教師としては中高生の内申点対策を中心に受け持つ。現在は教育や子供関連を中心としたライターとして活躍中。

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