鵜呑みにしてはダメ!?家庭教師の合格実績

塾や家庭教師派遣会社を比較する上で、合格実績を参考にする人は多いのではないでしょうか。

特に難関校を志望する時には、合格実績がある!と聞くと、それだけでその派遣会社に頼みたくなってしまいますよね。

しかし、実は家庭教師派遣会社のいう「合格実績」だけで決めてしまってはいけないかもしれません。

塾や学校が発表する「合格実績」を見る際には様々な注意点がありますが、今回は特に家庭教師の場合についての注意点を3つご紹介します。

欲しい情報を正確に知ることで、自分に合った家庭教師や派遣会社を見つけましょう!

【注意点①】家庭教師の合格実績を偽る!?

家庭教師の合格実績は、書類などの目に見える形で証明できるものではありません。

ですから、悪い派遣会社の場合「合格実績がある先生を派遣する」と言いながら実績のない先生を派遣してしまうことがあります。

もちろんマトモな派遣会社であれば、最初にこちらの希望を伝えた時点で「今はあなたの希望時間(やコマ数など)に当てはまる、合格実績のある先生は残念ながらいない」ときちんと言ってくれます。

しかし悪い派遣会社だと、生徒のことよりも自分たちのノルマ達成を優先してしまいます。

特に受験前や夏期講習時など、先生が不足しがちなときに飛び込みで家庭教師を依頼した場合に偽りは発生しがちです。

「同ランクの学校への合格経験あり」ならまだ良心的です。

客を逃したくない一心から、とりあえず時間の空いている先生が派遣されることも多くあります。

では、合格実績が本当かどうかを見破るにはどうしたらいいのでしょうか。

目に見える証拠があるものでもないので判断は難しいのですが、先生に「以前はどのように合格させたか」などを細く聞いてみるといいでしょう。

本当に合格実績があれば、個人情報に抵触しない範囲で教えてくれるはずです。

具体的な質問事項はのちほど紹介します。

【注意点②】塾と家庭教師を併用している生徒がいる

特に家庭教師1本で受験を目指す場合に気をつけなくてはいけない存在が「塾を併用している子」です。

塾と家庭教師の併用でも同様に合格実績にカウントされますが、それは家庭教師1本の場合とはかなり条件が異なっているからです。

併用の場合、多くは塾がメインで家庭教師がサブ利用なので、家庭教師の力だけでは合格していません。

極端な話、家庭教師には理社を教わっていたのに、塾で指導されていた国算で受験して合格という可能性もありえます。

志望校や同ランク校に合格した生徒は家庭教師1本だったのか、塾との併用だったのかは入会前にチェックするようにしましょう。

もし家庭教師1本でない生徒が多いのであれば、別の派遣業者を検討した方がいいかもしれません。

【注意点③】合格実績のある家庭教師が派遣されない場合も!?

合格実績のある家庭教師派遣会社にお願いすれば、自分の家に合格実績のある人が派遣されてくるとは限らない点にも注意が必要です。

授業数や家の立地などの理由から、違う先生が来る可能性も大いにありえます。

ですから、合格実績があるからと言ってそれだけで安易に派遣会社を決めてはいけません。

たとえどんなに優れた先生がその派遣会社にいたとしても、自分を担当してもらえなくては意味がありませんよね。

特に難関校志望の場合は、「自分に合格実績のある先生を付けてもらえるか」を入会前にしっかり確認しましょう。

本物か偽りかを見破る具体的な質問

その合格実績が本当か偽りかを確かめるためる方法は細かな質問をするしかありません。

具体的な質問事項を紹介するので、体験授業の際にでも先生に細かく質問して下さい。

  • その合格した生徒は塾と併用だったのか、それとも家庭教師1本だったのか
  • その生徒は塾と家庭教師それぞれで何の教科・科目の指導を受けていたのか
  • 受験では何の教科を受験して合格したのか

もし合格実績が本物であればこれらの質問にはスムーズに答えられるはずです。もし偽りならつじつまが合わないはずですし、しどろもどろになるでしょう。

こうやって細かく質問すれば、その家庭教師や派遣会社の実力や誠実かどうかが分かります。

まとめ:詳しく合格実績を聞くことで自分の欲しい情報を得よう

今回は、家庭教師の合格実績について注意したい点を3つお伝えしました。

  1. 悪徳派遣会社の場合、合格実績を偽って派遣することがある
  2. 塾と家庭教師の併用も合格実績にはカウントされている
  3. 合格実績がある派遣会社に頼む=合格実績のある先生が派遣されるとは限らない

これらはどれも、家庭教師本人や派遣会社に詳しく聞くことで回避できる場合がほとんどです。

誠実な家庭教師派遣会社に出会うためにも、納得するまで質問をぶつけましょう!

この記事を書いた人

【元個別指導塾講師(4年)・元家庭教師(2年)】
個別指導塾講師として小学校低学年~中学受験、大学受験(歯学部受験を含む)を指導。家庭教師としては中高生の内申点対策を中心に受け持つ。現在は教育や子供関連を中心としたライターとして活躍中。

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