家庭教師の入会金や月会費、管理費は必要か

家庭教師の入会金や月会費、管理費、学習サポート費は必要か?

結論から言うと、個人的には必要だと考えています。

全国のあらゆる家庭教師派遣業者を調べていると、高額教材の販売を悪と捉えている業者は非常に多いです。それは私も学生の頃に騙された経験があるので同感です。

家庭教師派遣業者の中には、高額教材販売業者を強く非難しているところも多々あります。

しかし中には入会金や月会費(管理費、学習サポート費など)まで「不透明な料金」だと批判している業者も多々あります。

これには若干の違和感があります。

利益を確保しない業者こそ危険!

入会金や月会費、管理費、学習サポート費などという名目だから消費者に勘違いさせている部分はあるかもしれませんが、これは企業が得られる固定の利益や費用だと思えば私個人としては悪いものではないと思います。

入会金や月会費、管理費、学習サポート費などで取らなければ結局、授業料が高くなるのが自然の流れです。

そもそも企業として利益を追求するのは当然ですからね。

家庭教師を依頼する側のご家庭も、支払うそのお金はどこかの営利企業に勤めたり、あるいは経営したりして得たお金だと思います。

もし企業が利益を出せなければいずれ倒産します。

これは家庭教師派遣業者も同じです。派遣業者が経営難では良い家庭教師なんて集まらないので、ご家庭に派遣なんてできませんよね。

指導料も高いのに入会金も月会費も取って、さらに家庭教師に対して研修やサポートをしているわけでもないなら、それは非難されて然るべきだとは思います。

ご家庭側もそういった業者を選ばないでしょう。

しかし指導料も安いのに、「入会金や月会費費も取るな!」というのはあまりにも業者側に金銭的負担を負わせ過ぎだと思います。

この構造ってなんだかネット通販の社会問題に似てませんか?

最終的には子供が損をする

「とにかく安く購入したい」という消費者の思いに応えるために、商品を安くするのは当たり前で、近年は送料までも無料にしろというこの構造・・・。

これで荷物を投げ捨てたりする運送ドライバーの人たちが出て社会問題になりましたよね。

そして最近では安さを追求するあまり、アマゾンでは偽物やサクラコメントが問題視され、楽天では実質的には値下げしてないのに値下げしたかのように装う行為まで行われるようになりました。

これって結局は消費者が損していませんか?

家庭教師の料金を安くし過ぎるのは、これと同じことだと思うんですよね。

結局、最終的に子供にしわ寄せがきます。

子供がいい加減な扱いをされないために

派遣業者にばかり負担を負わせるとどうなるか?

次は家庭教師の給料(時給)が削られます。給料が安ければ優秀な家庭教師は集まらないので派遣もできません。

時給が安く待遇も悪い業者で働かざるを得ない家庭教師を派遣されたお子さんは、成績が上がる可能性は優秀な家庭教師と比べれば低くなるのは想像がつくと思います。

受験に合格できる可能性も低くなるでしょう。

これで派遣業者にばかり負担を負わせるとどうなるか、理解できたと思います。

なので私としては指導料が安いなら、入会金や月会費は請求しても問題ないと考えているわけです。

逆にご家庭によっては入会金や月会費がある方がおすすめできる場合も多々あります。

もちろん「指導料も安く入会金や月会費無しでもやっていける!」という凄腕経営者も存在するでしょうが、ほんの、ほんの、一握りだと思います。あとは人件費などが安い地域の業者とかだとあり得るかもしれません。

でも大抵は指導料が安いなら、入会金や月会費はかかるのが自然(健全)ですし、その方がご家庭にとっても良い家庭教師に巡り会える可能性が高いと私は考えます。

あるいは指導料を適正価格にして入会金や月会費は取らない、のどちらかだと考えます。

つまり安さばかりに注目して家庭教師派遣業者を選ぶと、最大の目的である成果を出してくれる優秀な家庭教師に出会えない可能性が高くなるということです。

なので指導料が安いなら入会金や月会費くらいは払った方が逆に安心というわけです。

運搬業者が荷物を投げ捨てたように、あなたのお子さんもいい加減に扱われたくなければ、家庭教師にも派遣業者にも報酬という形で応えることをおすすめします。

まめと

  • 授業料(指導料)が安いなら、入会金や毎月かかる月会費(管理費、学習サポート費)は基本的に必要
  • 授業料(指導料)が適正料金(相場くらい)なら、入会金や毎月かかる月会費(管理費、学習サポート費)は有っても無くてもOK
  • 安さばかり追求すると優秀な家庭教師に出会えず結局、子供にしわ寄せがいく
  • 優秀な家庭教師は時給が安くなく待遇の良い、家庭教師の事もちゃんと考えてくれる派遣業者に集まる

要するに料金をケチりすぎると結局損をするという事です。しかも親ではなく、お子さんが、お子さんの未来が、です。

この記事を書いた人

指導歴6年の元家庭教師。運動も大好きでスポーツの家庭教師も4年ほど経験。趣味はマラソン、筋トレ、バスケ、サッカー、フットサル、散歩、読書、調べ物など。高校受験時に家庭教師を利用した際に高額教材販売にひっかかり中高6年間分180万円を支払う。しかも教材は使用済みというオチ。当時は受験間近で精神的余裕がなく泣寝入りしたという辛い過去を持つ。他の子供達やご家庭にはそんな辛い経験をさせたくない、経験者目線で賢い家庭教師の選び方を広めようとの思いで、この「賢者の選択」を立ち上げる。

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