求人広告で良い個別指導塾を見抜く方法

※この記事は前回の「個別指導塾の良し悪しは求人広告で見抜ける!?」の続きです。 まだ読まれていない方は是非そちらからお先にどうぞ。

個別指導塾がなぜ頻繁に求人広告を出すのか理由がわかったら、次は良い個別指導塾と悪い個別指導塾の求人に対する違いついて知る必要があります。

それが求人広告で良い個別指導塾を見抜く方法です。

悪い個別指導塾の見抜き方

最も多い層のお客(生徒や親)の「家庭教師よりも安い料金で個別指導が受けたい」というニーズに応えるためにはどうしても人件費の安い大学生講師を雇うしかありません。

学生でもプロでも正社員でも大した差が出ないレベルの指導なら、安い方が良いというのは当然の心理です。

しかし、“学力を上げる”という個別指導塾に通う本来の目的が達成できなければ、全く意味がありません。つまりそのような塾が悪い個別指導塾というわけです。

当然のことですが、学力を上げられない個別指導塾は生徒が減っていきます。生徒が減ると講師のお給料を下げたり、人数を減らしたりしないと経営が成り立ちません。

講師の待遇が悪くなると今度は講師もどんどん辞めていきます。講師がいないと塾として成り立ちませんから、どうしても講師は必要です。

そこで求人広告を出して新たに大学生講師を募集するわけです。もちろんプロや正社員はお給料が高いので募集できません。

そしてここからがポイントです!

この個別指導塾は学力が上げられないわけですから、新しい大学生講師を雇ったとしても、生徒が増えるわけではありませんから、待遇は悪いままです。

大学生講師もバカではないので待遇が悪いと分かればまたどんどん辞めていきます。そして塾側は再度求人広告を出すわけです。悪い個別指導塾はこの繰り返しです。つまり悪い個別指導塾は“頻繁”に求人広告を出しているということになります。

個別指導塾は一旦、周囲で「あの個別指導塾はダメ(学力が上げられない)」と噂されれば、なかなか生徒は集まりません。よって講師の待遇も改善することは難しいんです。

悪い個別指導塾は“学力を上げる”という個別指導塾に通う本来の目的に力を注がず、利益確保や目先の問題を表面上だけ解決すればいいとばかり考えています。

悪い個別指導塾の思考サイクルはこんな感じです。

“学力を上げる”という個別指導塾の本来の目的に真摯に取り組んでいない
      ↓
生徒たちの“学力を上げる”ことができない
      ↓
“学力を上げる”ことができないから生徒が減る
      ↓
生徒が減るから講師の待遇を下げる
      ↓
講師の待遇が悪いからすぐに辞める
      ↓
講師が定着しないから“頻繁”に求人広告を出す必要がある       

悪い個別指導塾とはこのような思考サイクルになっているのです。この思考サイクルを見ると一目瞭然ですよね。

求人広告を頻繁に出しているということは、講師の定着率が悪いということです。つまり講師が定着しない個別指導塾というのは悪い個別指導塾の可能性が高いと判断できるわけです。

悪い個別指導塾は講師だけでなく生徒も辞めていきます。講師が頻繁に入れ替わるような塾はノウハウの蓄積も当然できませんし、講師の教育もできません。

そのツケが生徒に回ってきて、学力も上がらないというわけです。だから生徒も辞めていく・・・当然の話ですよね。

良い個別指導塾の見抜き方

逆に良い個別指導塾はこの悪い個別指導塾の思考サイクルの正反対に運営がされています。 良い個別指導塾は個別指導塾の本来の目的である“学力を上げる”ことに真摯に取り組んでいるため、生徒たちはどんどん学力が上がり、そしてその評判は口コミで絶えず広がっていきます。

口コミで良い評判が広まれば自然と生徒も集まるので、講師の待遇も良くすることができるわけです。待遇が良ければ講師は辞めませんから、塾側も新たらに求人広告を出す必要がないというわけです。

良い個別指導塾の思考サイクルの流れを見てみるとこんな感じです。

“学力を上げる”という個別指導塾の本来の目的に真摯に取り組んでいる
      ↓
生徒たちの“学力を上げる”ことができる
      ↓
“学力を上げる”ことができているから生徒も集まる
      ↓
生徒が集まるから講師への待遇も良くできる
      ↓
講師の待遇も良いから定着率が高い
      ↓
講師が定着するから“頻繁”に求人広告を出す必要がない

しかし、冒頭でもお話したように、「家庭教師よりも安い料金で個別指導が受けたい」というのが一般的なお客のニーズです。このニーズに対応するためには、どうしても大学生講師を雇わなければなりません。

でも大学生講師は大学の卒業とともにその塾も辞めていかざるを得ません。長くても4年でその個別指導塾を辞めていきます。

それだけでなく、やむを得ない事情で辞める大学生講師も少なからずいるでしょう。これらの事を考えると、良い個別指導塾でも年に1~2回程度は求人広告を出さないと大学生講師が集められないのです。

よって良い個別指導塾は年に1~2回程度しか求人広告を出さないということになります。

まとめ

求人広告で個別指導塾の良し悪しを見抜く方法は、

悪い個別指導塾=講師が定着しないから“頻繁”に求人広告を出す必要がある

良い個別指導塾=講師が定着するから“頻繁”に求人広告を出す必要がない

です。回数でいえば、感覚ですが悪い個別指導塾で2~3ヶ月おきに、ひどい場合は年中求人広告を出しっぱなしでしょう。良い個別指導塾は1~2回程度しか求人広告は出さないでしょう。

ただし、大きい個別指導塾の場合は同じ名前の塾でも教室によっては募集していない教室もあるので、塾名ではなくその教室がどのくらいの頻度で求人広告を出しているのかに注目した方がいいです。

大きい個別指導塾の場合は、塾名が同じでも教室によって質が異なってきます。同じ塾名でも評判の良い教室もあれば評判の悪い教室もあるのであくまでも教室単位で判断するのがポイントです。

この記事を書いた人

指導歴6年の元家庭教師。運動も大好きでスポーツの家庭教師も4年ほど経験。趣味はマラソン、筋トレ、バスケ、サッカー、フットサル、散歩、読書、調べ物など。高校受験時に家庭教師を利用した際に高額教材販売にひっかかり中高6年間分180万円を支払う。しかも教材は使用済みというオチ。当時は受験間近で精神的余裕がなく泣寝入りしたという辛い過去を持つ。他の子供達やご家庭にはそんな辛い経験をさせたくない、経験者目線で賢い家庭教師の選び方を広めようとの思いで、この「賢者の選択」を立ち上げる。

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