意外と知らない個別指導塾の指導スタイル

個別指導塾(巡回型)家庭教師vs塾

個別指導塾は塾によって指導スタイルが違う

個別指導塾に通おうと考えてる人の中には、単に「先生がそばに付いて教えてくれる」なんて思っている人も多いのでは?

実はひとえに個別指導塾と言っても、その指導スタイルは各個別指導塾によって様々なんです。どんな指導スタイルがあるのかを知ることで、自分に合った指導スタイルを採用している個別指導塾を選ぶ事ができます。

何も知らないでただ単に「個別指導塾ならどこでもいいや」という感覚で選ぶと学力が上がらなくて辞めてしまった・・・なんてことになりかねません。そうならないためにも、個別指導塾にはどんな授業スタイルがあるのかを知っておきましょう!

それでは個別指導塾にはどんな授業スタイルがあるのか実際にみていきたいと思います。

「巡回型」個別指導

一人の講師が複数の生徒を巡回しながら指導していく授業スタイルです。生徒は複数いますが、指導を受ける際は1対1で指導が受けられます。講師一人に割り当てられる生徒の人数は各個別指導塾によって異なります。

個別指導塾(巡回型)

講師一人が同時に受け持つ生徒の人数が多ければ多いほど、生徒一人ひとりが指導を受けられる時間は短くなります。講師の実力や各生徒の学力レベルにもよりますが、講師が受け持つ生徒の人数がだいたい4人以上の個別指導塾ならば、「引っかかった箇所はとばしてどんどん先に進めておいて講師が空いた時に質問する」、これができる生徒に向いています。

講師が受け持つ生徒の人数がだいたい3人以下なら比較的すぐに指導が受けられるので、「引っかかって先に進めることができない」という生徒は講師一人が担当する生徒数が3人以下の個別指導塾がおすすめです。

1対2型(素早く対応してもらいたい生徒におすすめ)

個別指導塾(1対2型)

1対2型の指導スタイルを採用している個別指導塾は結構多いです。

このスタイルは1人の講師が2人の生徒を教えるスタイルです。生徒2人を同時に教えるのではなく、あくまでも指導する際は1対1です。

生徒2人を交互に教えるのです。厳密には計算できませんが、例えば80分授業なら生徒1人当たり40分の指導が受けられる計算です。

家庭教師ほど付っきりでそばにはいなくてもいいけど、質問したい時になるべく早く対応してもらいたいなら1対2型がおすすめです。

もしもっと質問量が少ない場合は、1対3や1対4でも構いません。その分、授業料も安く抑えられます。

1対1型(勉強習慣がなく質問が多い生徒におすすめ)

個別指導塾(1対1型)

文字通りこのスタイルは1人の講師が1人の生徒を教えるスタイルです。こちらは家庭教師とほぼ同じですね。授業を受ける場所が家ではなく塾で受けるといった感じです。

この1対1型は勉強習慣がなく質問がたくさんしたい生徒に向いているスタイルです。

1対2型など複数生徒の指導スタイルよりも濃い指導が受けられます。

その代わり、料金も高くなります。塾によっては家庭教師よりも料金が高くなる個別指導塾もあります。

なので1対1型を希望する方は料金面、サポート面(進路相談、学力の現状報告、自習室の有無など)で家庭教師と比較してどちらが生徒に合っているか比較して決めましょう。

指導人数を偽る個別指導塾は選んじゃダメ!!

個別指導塾によっては1対1とか1対2で指導するといいながら、入塾してみると実際は1対3や1対4で指導している個別指導塾もあるので契約する前に必ず確認しましょう!

日替わり型

日替わり型は毎回塾に行くたびに講師が違うというシステムです。

これは1対1型などの指導人数とはまた別の話ですが、指導する講師が毎回違う個別指導塾もあります。

毎回講師が違うため、お互いの信頼関係や生徒の弱点やクセなどの把握があまり上手くできません。単純に質問をして回答するといった事に焦点をおいている指導スタイルです。

人間関係がかなりドライなので、長い期間通うのは難しいかもしれません。勉強といってもやはり人間と人間がやるものなので、生徒との信頼関係や講師が生徒の弱点やクセを把握することを重視する生徒には向いていません。

個人的には日替わり型は信頼関係も築きにくいし、生徒がどこが苦手でどこが得意かなどのクセも把握できないので、あまりおすすめしません。

理由は毎回先生が違うと長い目で見ると成果にも影響するし、生徒も先生も気持ちがそこまで入らないので二人三脚で一緒に頑張っているという気持ちの共有ができないからです。

塾に通いたいという事は受験や学力UPなど目標があるはずなので、そのためにはやはり「自分の先生」「自分の生徒」というお互いの気持ちは大切です。

特に受験になると生徒はプレッシャーから大きな不安を抱えています。そんな時だからこそ「自分には頼れる”自分の”先生がいる」という心理的安心感が重要になってきますし、結果にも大きく影響してきます。

「自分は一人じゃない!先生と二人三脚でやってるんだ!」という心の安定は大事です。

ただし講師を固定すると料金が上がる場合がほとんどなので、そこは家計事情と相談です。安さをとことん追求しつつ質も上げるというのは無理です。

日替わり型が絶対ダメというわけでなく、料金的に可能であれば固定が良いという話です。ここは生徒というよりは大人の事情ですね。

個別指導塾に通わせたいけど、そこまで高い料金は払うのが難しい場合は、日替わり型でも良いと思います。

完全指名制度

個別指導塾の中には講師を指名できる塾もあります。自分で指名した講師が毎回指導してくれます。

毎回同じ講師に指導が受けられるため、互いに信頼関係が築きやすくまた講師は生徒の弱点やクセなども把握できるため、指導方法をその生徒に合わせてより工夫することができます。

講師は毎回同じ生徒に指導できるため、学力の上がり具合も把握できます。よって個別指導塾の理想の形といえるでしょう。

逆に講師を指名しない場合は、生徒との信頼関係や講師が生徒の弱点やクセを把握するのが難しくなります。学力の上がり具合も把握は難しいです。

また指名しない場合に比べ、毎回同じ講師を指名するとスケジュールをあわせるのも難しくなってきます。なのでこの制度を採用している個別指導塾は少ないです。

選択指名制度

完全指名に対して選択指名は、数名の講師を指名しておいてその中の1人が担任という感じで、もしこの担任の講師が指導できない場合に指名しておいた残りの講師が指導に当たるというシステムです。

完全指名に比べると講師が複数なため、教え方に多少の違いが出てくるので、生徒が若干混乱する可能性もあります。

ただ、指名した講師が複数いるため、完全指名よりはスケジュールが組み易くなるという点ではメリットがあるといえます。

この記事を書いた人

指導歴6年の元家庭教師。運動も大好きでスポーツの家庭教師も4年ほど経験。趣味はマラソン、筋トレ、バスケ、サッカー、フットサル、散歩、読書、調べ物など。高校受験時に家庭教師を利用した際に高額教材販売にひっかかり中高6年間分180万円を支払う。しかも教材は使用済みというオチ。当時は受験間近で精神的余裕がなく泣寝入りしたという辛い過去を持つ。他の子供達やご家庭にはそんな辛い経験をさせたくない、経験者目線で賢い家庭教師の選び方を広めようとの思いで、この「賢者の選択」を立ち上げる。

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